カフェ開業までの9ステップとは【現役オーナーがカフェ開業方法を語る】

ブログの読者

カフェを開業したいけど、どんな手順で進めれば良いか知りたい。

こういった疑問に答えます。

今回の記事を読むことで得られることは下記です。

・カフェ開業の手順がわかる

この記事を書いているぼくはGO GO CAFÉというカフェを経営しています。
カフェは人気カフェとして8回メディア(テレビ・新聞)に取り上げられました。
またカフェ開業の準備は、一から自分でやりました。
こういった背景からこの記事を書いていきます。

※この記事は3分で読み終わります。

カフェ開業の9ステップ

9ステップは下記です。

・ステップ①:事業計画書を作成する
・ステップ②:銀行融資を受ける
・ステップ③:物件契約する
・ステップ④:内装工事を始める
・ステップ⑤:従業員を採用する
・ステップ⑥:備品を揃える
・ステップ⑦:メニュー開発をする
・ステップ⑧:友人を招待し改善点を聞く
・ステップ⑨:グランドオープン

ステップ①:事業計画書を作成する

事業計画書を作成する目的はざっくり言うと2つです。

・目的①:事業成功の可能性をみきわめるため
・目的②:銀行融資を受けるため

事業計画書の書き方については下記の記事をどうぞ。

>>事業計画書の書き方【事業計画書を書く本当の目的も解説】

その①②:立地を決める or コンセプトを決める

まずは、立地を決める、あるいはカフェのコンセプトを決めましょう。
順番はどちらでも大丈夫です。

立地を先に決めるケース

立地に適したコンセプトを設定します。

コンセプトを設定するときに必要な情報は、

①:店舗周辺の「競合」について
②:店舗周辺の人々の「ニーズ」について

です。

周辺ニーズに対して、競合が少ないポジションを見つけましょう。

【具体例①】
富裕層のエリアで「とにかく美味しいコーヒーが飲みたい」というニーズが多くあるとします。
しかし、周辺にそのようなカフェがない場合、たとえば「自家焙煎のスペシャルティコーヒー」を出すカフェはウケるかもしれません。

【具体例2】
オフィス街のエリアで「カフェで作業したい」というニーズがあるとします。
しかし、周辺には作業場所にふさわしいカフェが少ない。
その場合、たとえば「コンセントを各席に設置し、椅子・照明・BGM等にこだわった、作業に集中しやすい環境」を提供するカフェはウケるかもしれません。

このような感じで、「ニーズ」と「競合」を分析し、空いているポジションを探しましょう。

それが、コンセプトを設定する方法です。

コンセプトを先に決めるケース

あなたのやりたいカフェコンセプトがうまくはまる立地を探しましょう。
つまり、あなたのカフェコンセプトのニーズがあって競合が少ないエリアを探します。

立地を探す方法は、

・方法①:自分の足でさがす
・方法②:不動産会社にたのむ

という方法があります。

その③:PLを作成する

PLを作成するには、次の情報が必要です。

・情報①:売上予想
・情報②:コスト(固定費および変動費)

情報①:売上予想

売上予想を立てる手順は、

・周辺のカフェの売上高を推測する(客単価×客数)
・それに対してあなたのカフェの「業態力」および「集客計画」を考慮し、どれくらいの売上になりそうかを推測する

です。

情報②:コスト(固定費および変動費)

家賃、人件費、電気代、食材原価、雑費などのコストを洗い出します。
そして、【売上-コスト】でどれくらいの【利益】が発生しそうかを推測します。

事業計画書をつくり勝てる見込みがある場合は、次のステップに進みます。

ステップ②:融資をうけるor自己資金を貯める

融資が必要な場合、銀行融資を受けましょう。
メガバンクや都市銀行は、新規創業者にはなかなか融資してくれません。
理由は返済可能性が見えにくいからです。

比較的、新規創業者でも融資してくれる銀行は「日本政策金融公庫」や「地域の信用金庫」です。

日本政策金融公庫は政府系の金融機関で、「無担保・無保証」で融資を受けられます。
融資の上限額ですが、基本的に自己資金の2倍です。
つまり、自己資金が200万円の場合、400万円が融資額の上限となります。
しかし、事業計画書の内容次第で、それ以上の融資を受けられる可能性もあります。

ステップ③:物件契約する

融資が確定したら物件契約をしましょう。
家賃は固定費になりますので、少しでも低く抑えられるように交渉しましょう。
家主に対して、事業計画書をもとに事業プランを説明すると良い条件で借りられる可能性はあります。
うまく、仲介の不動産業者を利用して下さい。

ステップ④:内装工事を始める

内装は業者に任せきりにせず、極力1日に1回は見に行くべきです。
理由は、あなたがイメージしている内装とのズレを発生させないためです。

ちなみにぼくは1日2回、現場を確認していましたが、何度か大きく修正してもらいました。

ステップ⑤:従業員を採用する

内装工事と同時に、従業員の採用活動をスタートさせましょう。
可能な限り、カフェでの勤務経験がある人を採用しましょう。
理由は出店準備が忙しいため、一から教育する時間を十分に取れないからです。

ステップ⑥:備品を揃える

エスプレッソマシーン等の備品をそろえましょう。
内装業者とも打ち合わせしながら、マシーンの大きさなどを決めて下さい。
ぼくの場合は、ショーケースを設置する場所にショーケースがうまくはまらず、再工事が必要になりました。

ステップ⑦:メニュー開発をする

食事メニュー・ドリンクメニューを作成しましょう。
レシピは、従業員が入れ替わっても味が変わらないように細かく作るべきです。
そして、レシピ表はキッチンの見えやすい場所に貼りましょう。

ステップ⑧:友人を招待し改善点を聞く

グランドオープンの前に、友人を招待し改善点を聞いてください。
そして改善点を改善しグランドオープンに望みましょう。

ステップ⑨:グランドオープン

グランドオープン後は、「店内の改善」と「広告宣伝」に力を入れて常連客を作っていきましょう。

まとめ

カフェ開業の9ステップを紹介しました。
いちばん重要なのは、事業計画書の作成です。
作成目的は、事業の成功可能性を判断するのと融資申請です。
カフェ開業の参考にして下さい。

ちなみに、カフェは稼ぐことが難しい業態です。しかし魅力も多いビジネスです。

カフェビジネスに興味ある人は下記の記事もどうぞ。

>>カフェは儲かるの?→結論は儲かりにくい。でもカフェ開業の価値はあります。