【フランチャイズとは】フランチャイズコンサルタントが5つの疑問を回答

もりごー

フランチャイズに関する主な疑問は下記です。

・「フランチャイズと直営店の違いとは?」
・「フランチャイズのメリットとデメリットとは?」
・「フランチャイズは儲かるの?」
・「フランチャイズで成功する人と失敗する人の特徴は?」
・「良いフランチャイズを探す方法は?」

これらの疑問にこたえます。

この記事を読むことで得られることは下記です。

・フランチャイズに関する疑問が解決する

この記事を書いているぼくは、フィリピン・セブ島でカフェを経営しています。
起業する前は、日本でフランチャイズのコンサルティング会社で働いていました。
そのときに、フランチャイズに関する質問をたくさん受けてきました。
これらの背景からこの記事を書いていきます。

※この記事は8分で読み終わります。

フランチャイズ店と直営店の違いとは?

フランチャイズ店と直営店の違いを教えてほしい。

こういった疑問にこたえていきます。

ファミリーマート、ローソン、モスバーガーなど、同一ブランドで展開している店舗をチェーン店と呼びますが、そのチェーン店には、直営店とフランチャイズ店(加盟店)が存在します。

直営店とは、フランチャイズ本部が出資して作ったお店のことです。
一方、フランチャイズ店(加盟店)は、本部とは別の企業あるいは個人事業主が出資して作ったお店です。

たとえば、あなたがローソンを地元で開きたいと思ったら、ローソンの本社に連絡し加盟契約することで、あなたがオーナーのローソンを開くことができます。

つまり、ローソンにも株式会社ローソンが運営する直営店もあれば、ローソンとは別の企業あるいは個人事業主が経営するフランチャイズ店がある、ということです。
一般のお客さんには、直営店かフランチャイズ店かは、わからなくなっています。

ほとんどのチェーン店では、最初は直営店で展開し、ノウハウが貯まってきたタイミングでフランチャイズ募集を始めます。

フランチャイズのメリットとデメリットとは?

フランチャイズ本部は、なぜ直営店ではなくフランチャイズで店舗展開するのだろう?フランチャイズのメリットとデメリットが知りたい。

こういった疑問も多いですね。

フランチャイズ展開をする上での、本部側のメリット・デメリットと、加盟側のメリット・デメリットをそれぞれ書いていきます。

フランチャイズ本部側のメリット

・メリット①:加盟金やロイヤリティを得ることができる
・メリット②:多店舗展開がしやすくなる

フランチャイズ加盟店は、加盟契約のときに「加盟金」と、毎月「ロイヤリティ」を本部へ支払います。

また店舗の出店費用はフランチャイズ加盟側が負担するため、多店舗展開がしやすくなります。
多店舗展開することで、チェーンとしてのブランド力が高まります

 

なお、ロイヤリティについてわからない人は下記の記事をどうぞ。

>>フランチャイズ本部にロイヤリティを支払う理由

フランチャイズ本部側のデメリット

・デメリット①:商品・サービスの品質維持がむずかしくなる
・デメリット②:フランチャイズ店がトラブルを起こした時に、チェーン全体の信用問題になる

デメリット①:商品・サービスの品質維持がむずかしくなる

直営店の場合、商品・サービスの品質が保たれていなかったとき、修正しやすいです。
たとえば、店長の仕事ぶりが悪ければ、店長を変えることができます。

しかし、フランチャイズ店の場合は、店長を変えるなどフランチャイズ店側の判断となります。
よって、商品・サービスの品質維持がむずかしくなりがちです。

フランチャイズ加盟側のメリット

フランチャイズ加盟側のメリットは下記です。

・メリット①:成功しているチェーンのオーナーになれる
・メリット②:フランチャイズ本部より、店舗運営ノウハウを教えてもらえる

メリット①:成功しているチェーンのオーナーになれる

売れる商品・サービスを一からつくるのは非常に大変です。
一方、フランチャイズ加盟の場合は、最初から売れる商品・サービスが用意されています。
商品だけでなく、オペレーションのノウハウ等も確立されているので、そのあたりを作り上げる手間が不要になります。

つまり、フランチャイズ加盟とは、成功しているチェーンのオーナーになれるということで、さまざまなメリットがあります。

メリット②:フランチャイズ本部より、店舗運営のノウハウを教えてもらえる

フランチャイズ加盟すると、店舗運営ノウハウを本部より指導してもらえます。
具体的には、出店前の研修や定期的にスーパーバイザーがあなたのお店にきて直接指導してくれます。

フランチャイズ加盟側のデメリット

・デメリット①:本部へ加盟金やロイヤリティを払う必要がある
・デメリット②:本部のルールに則って経営しなければいけない
・デメリット③:フランチャイズ契約が解消しても、同業での出店は一定期間できない

デメリット①:本部へ加盟金やロイヤリティを払う必要がある

本部がつくり上げてきたブランドやノウハウを使って経営させてもらう代わりに、本部に対して加盟金とロイヤリティを払う必要があります。

デメリット②:本部のルールに沿って経営しなければいけない

チェーン店の強みは、どこのお店に行っても同じレベルのサービスを受けられる点です。
お客さんはそれを求めてチェーン店にいきます。
よって、フランチャイズに加盟したら本部が決めたルールに沿って経営し、品質維持に努めなくてはいけません。
たとえば、価格変更などを許していない本部は多いです。

デメリット③:フランチャイズ契約が解消しても、同業での出店は一定期間できない

フランチャイズに加盟しノウハウを得てから、オリジナル店舗を出店したいと思っている人は割といます。
しかし、大半のフランチャイズ本部では競業阻止義務をフランチャイズ契約のときに結びます。
その場合、フランチャイズ契約が解消しても数年間は同業での出店は不可になっています。

フランチャイズは儲かるの?

フランチャイズって儲かるの?ロイヤリティも払わないといけないし。自分で一からお店を立ち上げたほうが儲かるのでは?

こういった疑問も多いです。

結論は、フランチャイズ加盟よりも、自分で一から店を立ち上げて成功するほうが儲かります。
ロイヤリティを支払う必要がないからです。

しかし問題は、自分で一からお店を立ち上げて成功させるのは「非常に難しい」ということです

フランチャイズ加盟は、自分で一からお店を立ち上げるよりも、失敗確率は低くなります。
理由は、知名度のある看板をつけられるので集客はしやすく、また利益の上がることが証明されているビジネスモデルで経営できるからです。

フランチャイズは失敗確率が低くなる。これはデータでも証明されています。

・一般的な起業の設立5年後の生存率:15%
(ベンチャー通信より)

・フランチャイズ起業の設立5年後の生存率:65%
(書籍:『こうすれば成功する!フランチャイズ起業 情報収集からオープンまで』より)

つまり、自分で一からお店を立ち上げる場合は「ハイリスク・ハイリターン」で、フランチャイズ加盟は「ミドルリスク・ミドルリターン」と言えるかなと思います。

フランチャイズで成功する人の特徴とは?

フランチャイズで成功する人の特徴は?夫がフランチャイズで起業したいと言っているけど心配。。

ぼくは、フランチャイズで成功する人と失敗する人をたくさん見てきました。

フランチャイズで成功する人の特徴を下記にまとめます。

フランチャイズで成功する人の特徴

・特徴①:他力本願ではない(起業家マインドがある)
・特徴②:フランチャイズ本部から謙虚にまなぶ姿勢がある

特徴①:他力本願ではない(起業家マインドがある)

フランチャイズ加盟も、起業することと同じです。
自分で出資してビジネスをスタートし、利益が出なければ自分の給料はありません。
フランチャイズ本部からノウハウを教えてもらいますが、それを使って経営するのはフランチャイズオーナーです。
お客さんに満足してもらえるように必死になって経営する姿勢がないとフランチャイズ加盟でもうまくいかないでしょう。

なかには、店舗がうまくいってないことをフランチャイズ本部のせいだと言って何も改善する気がないオーナーもいます。
そういった人は、成功確率が高いフランチャイズ加盟でもうまくいかないです。

特徴②:フランチャイズ本部から謙虚にまなぶ姿勢がある

フランチャイズで成功しているオーナーはフランチャイズ本部に対して横柄な態度は取らず、謙虚に学ぶ人が多いです。

そういった謙虚なオーナーには、フランチャイズ本部も積極的に情報提供してくれます。

謙虚な姿勢は、良好なコミュニケーションを取る基本です。
フランチャイズ本部も、人です。
よって、謙虚に学ぶ人には、良い情報が集まりやすくなります。
成功するオーナーは、その情報をうまく活用して更に繁盛店をつくっていきます。

良いフランチャイズを探す方法とは?

フランチャイズチェーンはたくさんあるが、その中で良いフランチャイズを探すにはどうしたらよいのか?

こういった疑問にこたえます。

良いフランチャイズの見極め方

・その①:直営店・フランチャイズ店の業績を確認する
・その②:本部の強みを確認する
・その③:フランチャイズ店のオーナーに満足度を聞く

その①:直営店・フランチャイズ店の業績を確認する

直営店やフランチャイズ店の業績を確認しましょう。
いくら良いことを言っていても、業績が悪い本部は良いフランチャイズとはいえません。
少なくとも、チェーン全体の業績、あなたの出店希望エリア周辺の店舗の業績は確認しておきましょう。

当たり前ですが、フランチャイズ加盟を決める前に確認しましょうね。

ちなみに、一般的なフランチャイズ加盟の流れは下記です。

・ステップ①:資料請求
・ステップ②:営業担当との面談
・ステップ③:直営店orフランチャイズ店の見学
・ステップ④:物件探し
・ステップ⑤:フランチャイズ本部オーナーとの面談
・ステップ⑥:加盟契約

具体的な店舗の業績は、資料に載ってないことがほとんどです。
よって、営業担当の人にヒアリングしましょう。

その②:本部の強みを確認する

フランチャイズ本部の業績が良かったとしても、もしかしたら一時的なものかもしれません。
フランチャイズ本部の商品・サービス・仕組みなどに競合が簡単には真似できない「強み」はあるのかを確認しましょう。
もし、そのような強みがない場合は、競合に真似されて業績の悪いチェーンになっていく可能性があります。

その③:フランチャイズ店のオーナーに満足度を聞く

フランチャイズに加盟しているオーナーに満足度を聞いてみましょう。
本部の営業担当にお願いすれば加盟店オーナーを紹介してくれると思います。
本部の支援体制など、気になる点を確認しておきましょう。

比較サイトを活用し、気になる本部へ資料請求

資料請求は、フランチャイズの比較サイトを使うと便利です。
常時100件以上のフランチャイズチェーンの情報がアップされています。
加盟金などの情報は比較サイト上に出ているので、見比べることができます。

有名な比較サイトは下記です。

掲載されているフランチャイズが比較サイト毎に違っていますので、3つとも登録しておくのが良いかなと思います。
なお、登録は無料で、会員登録すると色々なフランチャイズ情報が得られます。

フランチャイズの窓口

フランチャイズの窓口

>>フランチャイズの窓口のサイトはこちらから

BMフランチャイズ

>>BMフランチャイズのサイトを見てみる

フランチャイズサポート

>>フランチャイズサポートのサイトはこちらから

フランチャイズ加盟で成功できるかどうかは、情報収集が肝になります。
一つのフランチャイズの話を聞くだけでなく、数多くのフランチャイズ本部の話を聞くようにして下さい。

まとめ:フランチャイズとは?⇒フランチャイズに関する5つの疑問にフランチャイズコンサルタントが回答

フランチャイズに関する疑問に答えていきました。
何か得るものがあったら嬉しいです。

>>起業するには何が必要なのかを現役起業家が解説【5つの壁を乗り越える方法】