ブログの読者
こういった疑問にこたえます。
この記事を読むことで得られることは下記です。
・「フランチャイズビジネスがなぜリスクが低いか」がわかる。
・「フランチャイズ加盟に失敗しないための開業ステップ」がわかる。
この記事を書いているぼくは、フィリピン・セブ島でカフェを経営しています。
セブ島で起業する前は、日本でフランチャイズビジネスに特化したコンサルティング会社で働いていました。
その経験から学んだことをもとに書いていきます。
※この記事は5分で読み終わります。
目次
フランチャイズビジネスの起業リスクが低い理由
フランチャイズとは?
フランチャイズとは、フランチャイズ本部の「ノウハウ・ブランド・商品」を利用し、同じ名前のお店を出店するビジネスの形態です。
例えば、あなたがコンビニのローソンを地元に出店したいと思ったら、(株)ローソンに連絡し、加盟金やロイヤリティー等を(株)ローソンに支払えば、あなたは地元にローソンをオープンできます。
この仕組みを”フランチャイズ”といいます。
フランチャイズに加盟する人は、フランチャイズ本部からノウハウ・ブランド等を利用させてもらう代わりに、フランチャイズ本部に対して「ロイヤリティー」という手数料を毎月払います。
ロイヤリティーの比率は業種によって変わりますが、「売上の3%〜7%」ぐらいです。
フランチャイズビジネスはなぜ起業のリスクが低いのか?
フランチャイズビジネスは、「一般的な起業よりもリスクが低い」といわれます。
理由は、基本的にフランチャイズは既に「ビジネスモデルが確立」しており、成功しているお店のノウハウ・ブランドを利用するため、「収益予想が立てやすいから」です。
一般的な起業は、ゼロから商品・サービスを作らないといけないため、失敗する確率はフランチャイズ加盟と比べて高くなります。
リスクの低いフランチャイズビジネスでも、絶対に成功するとは限らない
フランチャイズ本部のお店がうまくいっているからといって、フランチャイズ加盟店も確実にうまくいくとは限りません。
その理由は4点あります。
・理由①:店長の能力不足
・理由②:アルバイトの能力不足
・理由③:「出店エリアの人々のニーズ」と「そのビジネスがマッチしていない」
・理由④:出店エリアの競合争いが激しすぎる
理由①:店長の能力不足
店長はあなたが最初やるかもしれませんし、誰かを店長として採用するかもしれませんが、その人の能力があまりにも低いとフランチャイズビジネスでもうまくいきません。
よって、フランチャイズ加盟する前に既存のフランチャイズ店舗を見学し、店長はどれくらい仕事ができる人なのかを確認しましょう。
そして、その既存店舗の業績も確認し、自分がフランチャイズに加盟した場合の収益予想の作成に役立てましょう。
理由②:アルバイトの能力不足
アルバイトの能力はあなたの教育によっても大きく変わりますが、”地域性”も影響します。
つまり、優秀な人をアルバイトとして「採用しやすい地域」と「難しい地域」があります。
よって、あなたが出店希望するエリアは優秀なアルバイトを採用しやすいかどうかを確認しましょう。
理由③:「出店エリアの人々のニーズ」と「そのビジネスがマッチしていない」
フランチャイズビジネスは、良くも悪くも商品、サービス、価格が決まっております。
そのため、”出店場所”によって、「大きく成功すること」もあれば「それほど成功しないこと」もあります。
その理由を述べます。
店舗ビジネスには商圏があります。
要するに、お客さんがあなたのお店に来る距離には限界があります。
よって、”出店エリアの地域性”によって「成功しやすいエリア」と「そうでもないエリア」が存在します。
そして、「出店エリアの人々のニーズ」と「あなたが加盟するフランチャイズビジネス」がマッチしていれば成功しやすくなります。
出店エリアについては通常、フランチャイズ本部が加盟前に立地調査をしてくれます。
したがって、本来であれば「成功しやすいエリアのみ紹介」してくれるはずなのですが、フランチャイズ本部によっては、フランチャイズ店舗を増やしたいが故に、「あまり好立地でないエリア」でも出店を勧めてくる可能性があります。
そのため、「あなた自身でも調べる」という姿勢が必要です。
理由④:出店エリアの競合争いが激しすぎる
競合の「数」と「強さ」も、あなたのフランチャイズビジネスの成功を左右します。
基本的には、良い立地には競合が多いです。
ですが、その中でも比較的、「好立地のわりに競合が少ないエリア」は存在するので、そういった立地を探すようにしましょう。
フランチャイズ加盟に失敗しないための開業6ステップ
ステップ①:フランチャイズ本部を選定するときの条件を決める
まず、フランチャイズ本部を選定するときの条件を決めましょう。
条件を決めるべき主な項目は下記です。
その①:出店希望エリア
その②:業種
その③:初期投資額
その①:出店希望エリア
あなたの出店希望エリアを明確にしておきましょう。
人によっては、「成功する可能性が高いなら全国どこでも良い」という人もいますし、「自宅付近でやりたい」という人もいます。
またフランチャイズ本部によっては、あなたの希望エリアには「既存店があるため出店できない」という本部もあります。
その②:業種
希望する業種を決めるときの例を記載します。
例①:あなたがやりたい、あるいは得意な業種
例②:アルバイトだけで回せる業種(手がかからない)
例③:利益率の高い業種
例④:流行りすたりが少ない業種
例を参考に、あなたの希望業種を明確にしておきましょう。
その③:初期投資額
初期投資額は、”上限額”を明確にしておきましょう。
ステップ②:資料請求を行う
下記より、あなたの条件に合いそうなフランチャイズ本部に資料請求をしましょう。
無料ですし、色んな本部のビジネスモデルを知ることはフランチャイズの勉強にもなります。
ステップ③:面談する
資料請求したあと、さらに興味が湧く本部へ連絡し面談のアポイントを取りましょう。
基本的に向こうからあなたの家の近くまで営業担当者が来てくれます。
そして、下記の点について確認しましょう。
確認事項①:初期投資額
確認事項②:ロイヤリティの割合
確認事項③:出店可能エリア
確認事項④:既存店の業績(全国平均)
確認事項⑤:既存店の業績(あなたが出店希望するエリア周辺の店舗)
確認事項⑥:当フランチャイズチェーンの強みと弱み
確認事項⑦:本部のサポート内容(出店前と出店後)
確認事項⑧:フランチャイズ加盟の条件(契約内容について)
上記内容について、各フランチャイズ本部で比較検討しましょう。
ステップ④:物件を決める
物件を探す方法は2つです。
方法①:あなた自身でさがす
方法②:フランチャイズ本部に探してもらう
あなた自身でも探し、フランチャイズ本部にも物件を紹介してもらいましょう。
各物件の立地調査データをもらう
各物件についての”立地調査データ”をもらうようにしましょう。
ある程度のフランチャイズ本部なら、詳細な独自の立地調査データを出してくれます。
その立地調査データを出せない本部は、「立地調査が甘い本部」であり、その本部に加盟しても成功できる可能性は高いとはいえません。
この立地調査データをもらう段階までは、いくつかの本部と同時に話を進めていくようにしましょう。
各フランチャイズ本部の「ビジネスモデル」と「紹介される物件」の両方で、フランチャイズ本部を決定することは、あなたのフランチャイズ加盟を成功に近づけます。
ステップ⑤:フランチャイズ本部と契約する
これまでのステップでフランチャイズ本部をある程度まで絞り込みました。
最後は、「フランチャイズ本部との契約」です。
契約書をしっかりと読み込み、不明な点がなくなるまで担当者に質問しましょう。
また契約内容にどうしても同意できない部分は、その部分を変更してもらうように依頼してみましょう。
意外と、その部分のみ変更してくれるケースはあります。
本部の経営陣とも面談し、お互いに納得できればフランチャイズ本部との契約書にサインしましょう。
ステップ⑥:オープンする
誰かに店長を任せる場合であっても、オープン前とオープン後の間もないころは、オーナーであるあなたも店に出るようにしましょう。
しっかりと軌道に乗るまで全力を尽くしましょう。
まとめ
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
起業のリスクを下げるためのフランチャイズビジネスへの加盟について書きました。
具体的には、
・フランチャイズビジネスはなぜリスクが低いと言われるのか
・フランチャイズ加盟に失敗しないための開業6ステップ
について書きました。
フランチャイズビジネス加盟も起業手段の一つです。
是非、検討してみて下さい。
なお、フランチャイズに興味ある人は、下記の記事もどうぞ。
>>フランチャイズとは?⇒フランチャイズに関する5つの疑問にフランチャイズコンサルタントが回答
また、中小企業省が発行したPDFマニュアル「フランチャイズ事業を始めるにあたって」では、12ページに及んでフランチャイズ事業に関する有益な情報が載っていますよ。