東南アジアで起業するメリットとデメリットとは?【東南アジア起業家が解説】

ブログの読者

東南アジアで起業するメリットとデメリットを知りたい。日本で起業すべきか、東南アジアで起業すべきか悩んでいる。

こういった疑問にこたえます。

今回の記事を読んで得られることは下記です。

・東南アジア起業のメリット・デメリットが分かる

この記事を書いているぼくは、フィリピン・セブ島でカフェを経営しています。

ぼくも以前、「日本での起業」と「成長する東南アジアでの起業」を迷い、東南アジアのセブ島に決めました。
4年間の海外起業の経験をもとに、この記事を書いていきます。

※記事は、5分で読み終わります。

東南アジアで起業する4つのメリット

東南アジアで起業する主なメリットは次の4つです。

・メリット①:ビジネスチャンスが多い
・メリット②:固定費が低い(特に人件費が低い)
・メリット③:個人としての「強み」が作れる
・メリット④:生活コストを下げても、日本より良い生活ができる

東南アジア起業のメリット①:ビジネスチャンスが多い

東南アジアは「親日国」が多く、「発展途上国」のため、ビジネスチャンスは多いです。
ビジネスチャンスが多い具体的な理由は次の2つです。

・その①:「日本ブランド」を活かしたビジネスができる
・その②:貧富の差が激しいため、富裕層をターゲットにすれば大きな利益が出せる

その①:「日本ブランド」を活かしたビジネスができる

日本人が海外でビジネスをする時、「日本ブランド」を活かすことができます。
理由は2点です。

・理由①:海外、特に東南アジアでは「日本製」は、品質が良いという認識を持たれているから。
・理由②:親日国が多く「日本が好き」「日本人が好き」という人はたくさんいるから。

具体例としてぼくのケースを話しますと、
ぼくは4年前、フィリピンのセブ島でカツサンドを路上で販売していました。
「日本人がつくるカツサンド」は評判になり、毎日30人の行列ができていました。

あまりの人気で、フィリピンの国営ニュースにも取り上げられました。
その後、ゴーゴーカフェというカフェをつくり、そのカフェもセブ島の人気ナンバー1カフェとして「世界さまぁ〜リゾート」という日本の番組に取り上げてもらいました。

仮に、ぼくと同じことをフィリピン人がしても、このような結果にはならないでしょうし、ぼくが日本で同じことをしてもこのような結果にはならなかったはずです。

つまり、「日本ブランド」が活かせるフィリピンだったからこそ、こういった結果をだすことができました。

その②:貧富の差が激しいため、富裕層をターゲットにすれば大きな利益が出せる

東南アジアは貧富の差が激しいです。
富裕層は日本の富裕層に負けないぐらいお金を持っていますが、その一方、普通にストリートチルドレンがいるのが東南アジアです。

よって、富裕層をターゲットにしたビジネスであれば、日本の価格あるいはそれ以上の価格でもお客さんを集めることができます。

一方、東南アジアの平均賃金はとても低いです。
フィリピンでは、月に3〜4万円ぐらいですね。

つまり、人件費を低く抑えることができるため、東南アジアで富裕層をターゲットにビジネスをすると大きく利益を上げることができます。
たとえば、東南アジアの流行っている飲食店では、1店舗あたり月商1,000万円、営業利益率40〜50%という店が普通にあります。
富裕層をターゲットにしたビジネスは集客がとても難しいですが、当たれば日本の比較にならないほど利益がでます。

東南アジア起業のメリット②:固定費が低い(特に人件費が低い)

東南アジアは日本と比べてコストが低いです。
フィリピンの場合、人件費は日本の5〜10分の1ですし、賃料も半分以下という感覚です。
固定費が低いことにより、次の2つの利点があります。

・利点①:起業に失敗しても大きな赤字は出ない
・利点②:オーナーはオペレーションに入る必要はなく、オーナー業に専念できる

利点①:起業に失敗しても大きな赤字は出ない

固定費が低いため仮にビジネスがうまくいかなくても、大きな赤字を出す可能性は低いです。
また、固定費が低いということは、利益を出すのに必要な売上も低くなりますので、利益は出しやすくなります。

利点②:オーナーはオペレーションに入る必要はなく、オーナー業に専念できる

日本の場合だと人件費が高いので、店舗数が少ない時はオーナーもオペレーションに入り、少しでも人件費を浮かせるように努力すると思います。

しかし東南アジアの場合、ビジネスの立ち上げ時はオーナーがオペレーションに入ることはあっても、通常は従業員に任せているケースが大半です。
ぼくもカフェ立ち上げ当初からほとんどオペレーションに入ったことはありません。
オペレーションに入ってもあまり人件費の節約につながらないからです。

つまり、オーナーは自由な時間を持つことができるので、今後の戦略を考えるなどオーナー業に専念できます。
例えば、空いた時間で他のビジネスをすることも可能です。

東南アジア起業のメリット③:個人としての「強み」が作れる

日本のマーケットは縮小していくので、海外進出する日系企業は今後も増えていくと予想されます。
その「環境変化」は今後もつづく可能性は高いです。

そういった経緯から海外でビジネスすることは、今後の環境変化に適応できる「自分の強み」を作っていくことになります。
仮に海外での起業が失敗しても、その経験は自分を大きく成長させてくれますし、「自分の強み」となります。

海外起業で、身につく主な力は次の2つです。

・その①:英語力が身につく
・その②:現地人をマネジメントする力が身につく

その①:英語力が身につく

海外で仕事をする上で英語力は必須です。
海外でビジネスをすれば、嫌でも英語を使う機会が日々あります。
英語力を身につけることで、できることは圧倒的に拡がり、自分の市場価値を高めてくれます。

なお、英語力を付けるにはオンライン英会話で学ぶのがおすすめです。

 

オンライン英会話については下記の記事もどうぞ。

>>オンライン英会話を検討する人の疑問トップ5!おすすめオンライン英会話10選

>>オンライン英会話の無料体験をはしごして1ヶ月利用してみた【16社まとめ】

その②:現地人をマネジメントする力が身につく

海外で起業すると、現地人をマネジメントする必要があります。
この現地人のマネジメントは簡単ではありません。
よって、この力を付けることができれば、それは立派な自分の「強み」と言えます。

東南アジア起業のメリット④:生活コストを下げても、日本より良い生活ができる

東南アジアは、生活コストがかなり低めです。

例えば、フィリピンの場合、

・タクシーの初乗り:80円(1時間乗っても、1000円超えない)
・マッサージ1時間:400円
・家賃:4万円(家具家電付きの40平米で、ジム付きの新築コンドミニアム)

上記の家賃とは、今ぼくが住んでいる家の条件です。

ぼくの場合、移動はすべてタクシー、少し疲れたらマッサージに行き、食事は外食で、コンドミニアムのジムで毎日筋トレしています。
ストレスフリーな生活を送りつつ、月に10万円ぐらいしか使っていません。
日本にいる時は、月に20万円ぐらい使っていましたが、部屋も今よりずっと狭く、もっとチープな生活でした。

東南アジアで起業する2つのデメリット

これから、東南アジアで起業する2つのデメリットをお伝えします。
メリットもあれば、もちろんデメリットもあります。
両方を見比べることが重要です。

東南アジア起業のデメリットは次の2つです。

・デメリット①:外資規制により現地人のビジネスパートナーが必要
・デメリット②:インフラが整っていないことによる不便さ

東南アジア起業のデメリット①:外資規制により現地人のビジネスパートナーが必要

東南アジアで起業するには、現地人のビジネスパートナーが必要なケースが多いです。
国や事業内容にもよりますが、大半の東南アジアの国では、何かしらの外資規制があります。
つまり、日本人100%株主の会社を作ることができません。
よって、怪しい現地人をパートナーにしてしまうと、せっかく育ててきたビジネスを乗っ取られる、というリスクが発生します。
実際に、そういった話は時々聞きます。
この部分は、日本人が海外で起業する時の一番のハードルになります。

しかし、実はこの「デメリット」は、ぼくのような個人事業主からすると「メリット」でもあります。
理由は、その外資規制が「参入障壁」となるからです。
つまり、その規制がある故に進出したくても踏み出せない日系企業は多く、競合争いが緩和されています。

東南アジア起業のデメリット②:インフラが整っていないことによる不便さ

日本と比較し、圧倒的にインフラが整っていません。
ぼくの住むセブ島には電車が走っていませんし、他の東南アジアの都市では電車はあっても、時刻通りに動いてないのであまり使えません。
すると、移動手段は自然と車になるのですが、経済発展とともに車の量が増えすぎて、いたる所で渋滞です。
それにより「時間通りに動く」というのが難しく、待ち合わせに遅れるのは日常茶飯事です。

最初はこの部分のストレスが大きいですが、数ヶ月も住むと慣れてきます。笑

あとは、雨が降ったら洪水にすぐなるなどインフラは本当に弱いです。
東南アジアで生活するとハプニングが多く、少しのハプニングでも「動じなくなる」という特典がついています。

まとめ

「東南アジアで起業する4つのメリットと2つのデメリット」をお伝えしました。
東南アジアで起業するメリットは多いですが、デメリットも検討しつつ、起業する場所を考えましょう。